先日、第二種電気工事士の試験に合格することができました。

 私が二種の資格を取ろうと思ったのは、昨年の三月から今年の二月までの約一年間、一つの現場に携わらせていただいたことが一番の大きな理由でした。

 今までは、机上でただ書類を作るだけでしたが、定期的に現場に足を運んで、自分の目でどんな風に仕事が進んで行くのかを見ることが出来たとき、何もわからないまま現場に行くのではなく、少しでも勉強をして電気のことを理解したいとそう思いました。

 しかし、本屋でテキストを買ってきて中を見てみると、何が何やらちんぷんかんぷん。それもそのはずです。私はどちらかと言えば文系で、学生のころから理科や数学は大の苦手でした。

 テキストにひと通り目を通してみて、計算問題はたぶん理解するのは無理そうだと思い、自分が理解できそうなところから勉強を始め、テキストに載っている模擬問題と過去問題集を中心に勉強しました。勉強する時間も少し悩みました。私は毎朝五時に起きるくらいの早起きで、夜に勉強するとすぐ眠くなってしまい勉強が捗りません。暗記も苦手で、どうしてそうなるのかがちゃんと理解できないと頭に入ってきません。だから一番集中できそうな朝の四時に起きて、毎日一時間ほど勉強をすることにしました。いろんなことを覚えるのにかなり時間がかかり、少し苦労しましたが、積み重ねは大事です。徐々に頭に入るようになりました。

 筆記試験の勉強は、そんな感じでなんとか頑張り、大の苦手の計算問題が出来なくても、なんとか合格ラインに達して試験本番に臨むことが出来ました。

 そして、筆記試験に合格すると、次は技能試験です。技能試験の練習は、筆記試験が受かってからすぐに始めても、試験まで二か月も有りません。だから、筆記試験が終わってすぐにインターネットで工具、電線、器具のセットを買いました。

工具を使うのは初めての経験でしたが、私は電線をストリップしたり、ドライバーでネジを締め付けたり、電線でのの字曲げ(輪作り)をしたりと、技能試験の練習をするのに抵抗が無かったので(筆記試験の勉強よりも楽しくて)それは有難かったです。しかし、技能試験の試験時間は40分と短く、時間内に一つの欠陥もなくすべてしなければなりません。私は単線図を複線図にするのに時間がかかってしまい、そこで5分以上を取られてしまうので、時間の短縮をするため、時間があれば複線図を描く練習をしました。

そうして2か月弱。毎日毎日、電線をストリップし続けました。「継続は力なり」という言葉がありますが、まさにその通りでした。練習を怠らなかった結果、合格することが出来ました。頑張って本当に良かったです。

 私の仕事は現場事務ですが、資格を取れたことによって現場へも足を運ぶ機会が増えて、会社の役に立てるようにこれからも頑張りたいと思います。